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2009.09.24

民主党政権 臨時国会にて“派遣法改正案”提出の行方 キーワードは“登録型派遣”

◆「連立政権」発足により派遣法の行方は
 派遣法改正が現実を帯びてきた今、“短期派遣禁止”や“製造派遣禁止”がキーワードのように言われていますが、本当のキーワードは“登録型派遣の禁止”です。即ち、これが禁止されれば、派遣は“常用型”のみになるということです。
 変な論議だと思いませんか?「登録型派遣」は、期間契約で仕事があるときに登録者から人選し派遣をするという制度です。他方、常用型“特定派遣”は社員として常時雇用している労働者を派遣する制度です。社員として長期雇用されている労働者について、前記の“短期派遣禁止”や“製造派遣禁止”の論議とかみ合っていないのです。
 今回の派遣法改正は“労働者保護”からきている筈です。確かに、常用型で雇用安定を確保している会社が、例えば、1ヶ月間の仕事を常に受注している間は労働者にとって安定的な雇用を確保していると言えます。製造派遣も同様です。
 派遣形態と雇用形態を同時に論議している点について、誰も指摘しないのでしょうか?新政権は、雇用形態の論議なのか、派遣形態の問題なのかを明確にして説明すべきです。これまで“派遣切り”や“派遣村”が社会問題となったから製造派遣は禁止、また、ネットカフェ難民問題も然りで、短絡的に短期派遣の原則禁止では、ただの人気取りに過ぎません。本質の論議を望みます。