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2009.06.05

マスコミ “派遣社員”で働いている人々のことを考えて!

◆“派遣は悪”なのか
 マスコミに対しては、現実に“派遣社員”で働いている人々のことを考えて報道していただくことを望みます。所謂“派遣切り(非正規切り)”の後、現在でも数百万人が派遣社員として働いているのです。おしなべて、最近のマスコミ報道は“派遣は悪”と言わんばかりの基調と捉えられ、“派遣社員への同情論”にまで辿り着いています。未だ就労できていない元派遣社員からすれば、旧いフレーズですが“同情するならカネをくれ!”と訴えたいのが本音ではないでしょうか。
◆「派遣」は生きるための一つの手段
 希望が叶わず正社員になれないまま、自身の生活のために仕方無く派遣社員として働いている人もいれば、派遣という労働形態の自由度の高さが気に入って働いている人もあるのは現実です。しかし、これも時代が生んだ新しい“ワークスタイル”なのです。こうした時代背景を踏まえず、単に「派遣業界」や「派遣会社」や「派遣社員」を否定されたら、派遣に係って働いている人々はどう感じているとお考えでしょうか。実際、正規社員で働いている皆さんが、自身の直接係る業界を否定され、会社を否定されたらどういう思いになるかを考えてみてください。
◆マスコミはもっと「自戒」を
 国及び政治が作った制度であるのにもかかわらず、自ら否定しているのです。毎日働いて一生懸命に生きている多くの“人間”が存在していることを、もっと考えてください。派遣社員や派遣会社をバッシングしているマスコミ自体が「派遣会社」を経営しているという現実の方が、もっと不可思議です。バッシングするならば、派遣会社やメーカーや人材ビジネス業界ではなく、一向に先が見えない「労働者派遣制度」そのものを攻めるべきではないでしょうか。マスコミの派遣に対する“上から目線”は、天唾にほかありません。