2013.09.30
★超電導リニアのシミュレーター疑似体験で“最速505㎞/hを体感”できる『リニア・鉄道館』
◆「リニア中央新幹線」の先行開業は2027年
過日、JR東海が、2027年に先行開業予定の「リニア中央新幹線」の走行ルートと中間駅の所在地を公表(9/18)したことにより、夢の超特急列車の実現が急に身近に感じるものとなりました。当該新幹線開業7年前の2020年に「東京オリンピック・パラリンピック」の開催が決定したことから、「五輪までにリニア開業を」等という無茶ブリな期待感も、勿論、一般人として理解できますが、JR東海は「物理的に無理」との記者会見でした。
◆まるで未来へ向かうタイムカプセル
さて、「リニア」への高揚感を抱いたまま、遅まきながら、筆者は唐突に『リニア・鉄道館』へ足を運びました。因みに、入館料は「大人:1,000円」です。そして、“超電導リニアのシミュレーター疑似体験(無料)で、最高速度505㎞/hを体感”してきました。当館訪問(9/21)が冒頭記載のJR東海の公表直後だったせいか、疑似体験は老若男女で行列となりました。「バーチャルリニア」では、発進時はタイヤ車輪走行で、スピードの加速と共に、まるで航空機のごとく、車輪は車両下部に自動格納され、車両が地上から10cm浮上したのを実感しました。実際のリニア走行時は、全路線の86%が地下とトンネルの為、超高速に流れる車窓の景色を見ることができるのは、本当に限られた距離しかありません。リニアの時速500㎞の世界の疑似体験は、わずか5分間でしたが、まるで未来に向かうタイムカプセルのようで、今回はこの“パーチャルリニア”に大満悦した次第です。
◆流線形の営業車両は「L0系」
実際、開業時の営業車両は「L0(エルゼロ)系」が想定されており、リニアは車輪走行ではなく、軌道から10cm浮上し、運転士なしの遠隔操作で動くようです。蛇足ながら、筆者は欧州車ファンで、鉄道ファンではありませんが、この流線形のリニア「L0系」車両の美しさに魅了されたひとりです。一般向けには、来年度以降、「実験線(山梨県)」で有料体験乗車が実現する見込みとの報道ですが、それまで待てない人は、まずは、このリニアのシミュレーター疑似体験で、“リニア乗車を体感”されてはいかがでしょうか。
【註】2003年(平成15年)、山梨県の実験線で「時速581キロ」を記録し、“鉄道の世界最高速度としてギネスに記録”されました。形式・番号「超電導リニアML X01-1」(1995年製造)。全長:28m、自重:約30.0t。最高速度581㎞/h。但し、超電導磁石によるリニアモーターカーは「磁気浮上式鉄道」で、実際の営業車両は、上記に記載のとおり、「L0(エルゼロ)系」が想定されています。
【ご参考】詳細は、下記URLをご参照ください。
★『リニア・鉄道館~夢と想い出のミュージアム~』(2011年3月開館)
URL http://museum.jr-central.co.jp/
【ご参照】
●ブログ記事(2013/7/6日付。現場写真掲載:24枚)
:『★2027年「リニア中央新幹線」先行開業!名古屋の中心市街地は“面開発で賑わいある街づくり”を』。
URL http://www.jsbb.jp/st/24168/