2011.12.06

「労働者派遣法改正」で一番見直すべきは“特定派遣”では

◆特定派遣業界の無秩序さ

　人材派遣業界は、大きく２通りに分けることができます。それは「一般労働者派遣事業者」と「特定労働者派遣事業者」です。前者は、現行の労働者派遣法の“資産要件”や“派遣元責任者講習の義務化”等で厳しく規制されているにも関わらず、特定派遣事業者には何の規制もありません。その結果、“派遣法違反”による摘発件数が全体の約９割にも上っています。「派遣元責任者講習」の受講義務も無く、派遣を熟知せずして“労働者派遣事業”を行なっているのは、恐れるべき事実です。次期国会の「労働者派遣法改正」では、特定派遣会社に対し、先ずは“派遣元責任者講習の義務化”の検討も行ってもらいたいものです。