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2013.05.01

終身雇用・年功序列で雇用した労働者の定年延長はどう影響するのか

◆「定年延長でも生涯賃金は増やせない」が企業の本音

 2013年4月1日付で『改正高齢者雇用促進法(定年延長)』が施行されました。しかし、企業の本音は、定年延長どころか早期退職を望んでいるのです。つまり、それは“終身雇用や年功序列の崩壊”を意味しています。高齢者雇用促進による定年延長以前に、60歳でも難しくなってきているのです。企業に認めるべきは、「賃金体系による雇用の柔軟化」です。60歳までの生涯賃金を65歳になっても移行を認めるべきと考えます。その実現には、根本的な改革が求められているのです。法改正よりも先に、60歳定年の人と65歳まで働きたい人の「賃金の一時的な二重構造」を認めるのもひとつの方法ではないでしょうか。