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2009.06.24

厚生労働省 与党、野党の「派遣法改正案」に失望

◆誤りは「改正スタンス」から
 「労働者派遣法改正案」を比較し、与党案も野党案にも失望落胆しました。誰の立場に立ち、一体何をしたいのか意図が理解できません。企業の為?派遣社員の為?ただただ 困惑するばかりです。
 根底になければならないのは、労働者と企業の競争力を共に成り立たせるための政策の筈ではありませんか。最も重要なのは、労働者が安定して雇用される仕組みづくりではないのでしょうか。「派遣の正否問題」ではなく、「雇用体系の問題」を重要視し、法改正を検討すべきです。わが国が世界競争力を有する社会であるために、「雇用の安定」をどうすべきかを考えれば自ずと結論は出る筈です。
●「製造派遣」の原則禁止
 製造派遣の禁止が、本当に労働者のためになるのでしょうか。専門性の低い業務は、3ヶ月~6ヶ月の「紹介予定派遣」を認めるべきです。専門性が低い業務は正社員になるチャンスは少ないため、逆に、紹介予定派遣でチャンスを拡大すべきです。
●認めるべき「製造派遣」
 「登録型」の製造派遣は、不安定要素も多く秘めています。逆に、「常用型」の製造派遣会社は、雇用を守るので禁止すべきではないと考えます。
●「マージン率公開」の義務付け
 論議をすること自体、徒労に帰します。わが国は、いつから社会主義、共産主義になったのでしょうか。