2019.06.27
厚生労働省は「平成30年度個別労働紛争解決制度の施行状況」を公表しました
この度、厚生労働省は、『平成30年度 個別労働紛争解決制度の施行状況』を公表しましたので、ここにご案内します。因みに、この「個別労働紛争解決制度」は、個々の労働者と事業主との間の労働条件や職場環境等を巡るトラブルを未然に防止し、早期に解決を図るための制度です。具体的には、(1)「総合労働相談」、(2)労働局長による「助言・指導」、(3)紛争調整委員会による「斡旋(あっせん)」の3つの方法があります。
尚、今回の「ポイント」は、以下のとおりです。詳細は、下記URLをご参照ください。
【ポイント】
1.総合労働相談件数、助言・指導の申出件数、あっせん申請の件数は、いずれも前年度より増加。総合労働相談件数は111万7,983件、11年連続で100万件超となり、高止まり。
・総合労働相談件数:111万7,983件(前年度比1.2%増)
⇒うち、民事上の個別労働紛争相談件数:26万6,535件(前同5.3%増)
・助言・指導申出件数:9,835件(前同7.1%増)
・あっせん申請件数:5,201件(前同3.6%増)
2.民事上の個別労働紛争の相談件数、助言・指導の申出件数、あっせんの申請件数の全てで、「いじめ・嫌がらせ」が過去最高
・民事上の個別労働紛争の相談件数は82,797件(同14.9%増)で過去最高。
・助言・指導の申出は2,599件(同15.6%増)で過去最高。
・あっせんの申請は1,808件(同18.2%増)で過去最高。
【ご参照】
◆『「平成30年度個別労働紛争解決制度の施行状況」を公表します』厚生労働省
URL https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000213219_00001.html