2009.09.18
民主党には国民目線の“派遣法改正”論議を期待
◆家計を支える“学生アルバイト”や“専業主婦”の働き方と理由を考えて
日雇い派遣禁止(短期派遣禁止)は、本当に国民生活を考えて言っているのでしょうか。学生を抱える家庭にとって、学生アルバイトの収入は家計に対して大変大きな影響を与えます。
しかし、学生には学業という本業があるので、毎日安定した時間で安定した収入を得る活動ができない学生は、空いた日や時間を利用してこれまで登録型の日雇いでアルバイトを継続し、学費や家計の足しにしてきたのです。とりわけ日雇い派遣の会社は、ネットで空いた日や時間を登録しておけばアルバイトが紹介されるサービスも充実しており、即日給与が支給されていました。しかし、日雇いが禁止されることにより、自力でアルバイトを探して面接に行き、そして給与は1ヵ月後になるということではあまりにも不合理です。また、専業主婦も然りです。子供を抱え、空いた時間に安定して働けない人のためにも必要不可欠です。
◆日々紹介は無責任な制度
この経済混迷の時代に、学費や家計のために働く人を苦しめるような法改正は、単に国民を苦しめるだけです。決して、学費や家計のために働く学生や専業主婦を無視した政策であってはなりません。また、「日々紹介」というビジネスモデルが出現し、世の中に広まりつつありますが、「日々紹介」はあまりにも無責任な制度です。採用面接者と給与支払い者が同一の日雇い派遣がベストと考えます。
【ご参照】
●当ブログ記事(09/8/3日付):「学生アルバイト 日雇い派遣禁止 金融不況 非労働者」。
●当ブログ記事(09/6/11日付):「日雇い(軽作業・スポット・短期)派遣から“日々紹介(日雇い紹介)”の使用者の問題点とは【№3】」。