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2010.06.15

【提言】 参議院は政党禁止を!

◆“政争の具”と化した参議院

 擦った揉んだの挙句、次期参議院選挙は当初の予定どおり、「7月11日の投開票」が確定的となりました。今回の擦った揉んだは、「郵政改革法案」を今国会で成立させようとした“国民新党”と、高支持率のうちに選挙を実施したい“民主党(参議院)”の駆け引きが在ったことは皆様ご承知のとおりです。
 しかし、何かおかしくないでしようか? 今、参議院が政権争奪の場になっていることに疑問をお持ちの方も多い筈です。と言うのも、参議院はこれまで“良識の府”として、衆議院で可決された法案を国民的良識の観点からチェックする機関だからです。ところが、今や“参議院を制する党が政権を執る”という構図になっていると言えます。安倍内閣で参院選に大敗した結果、自民党は国会運営ができなくなり、その後、党首を替えてみたものの、民主党に“政権交代”となったのは周知のとおりです。そして、また今回、民主党は参議院で圧倒的多数の議席を確保する為に、会期延長をしない選択をし、参議院審議入り予定(衆院可決通過)の「郵政改革法案」及び「労働者派遣法改正案」を先送りしたのです。国民生活を救うべき法案が、政党の思惑で先延ばしになったり、廃案になったりすることは厳に回避していただきたいし、参議院が“政争の具”とならないよう、政治の仕組みを変えて欲しいものです。

◆“参議院の制度改革”論議を

 そこで、“参議院の政党禁止”を『提言』します。参議院を政党禁止にして、本当の良識の府に変えることを。衆議院議員が「地域代表」、「政党代表」であるのに対し、参議院議員は「有識者代表」、「業界代表」とし、“全国区・複数選択制”というものにしてはどうでしようか。国会は国民が日本の将来を託した神聖な論議の場ですから、法改正を含め、成立させる法案は多面的・多角的にしっかりと議論を尽くしたものでなければならないと考えます。また、併せて、“参議院の定数大幅削減”を指向してはどうでしようか。実際のところ、「参議院の存在意義はいったい何?」等と、国民は率直で素朴な疑問を抱いているのではないでしょうか。早急な「参議院制度改革」の議論が行われることを願うばかりです。