2025.10.01
ひとり親家庭の貧困対策に所得控除枠をプラス120万円に
生活費の高騰や教育費の負担などにより、ひとり親家庭の貧困問題は深刻化しています。
ふたり親家庭であれば「ダブルインカム(共働き)」として世帯収入を確保できる場合もありますが、ひとり親家庭では「シングルインカム(単独収入)」にとどまり、収入格差が広がりやすい状況です。
また、世帯主が女性であることが多く、賃金水準の低さやキャリアの継続の難しさから、貧困に陥りやすい現実があります。
■解決策としての「所得控除枠の拡大」
こうした課題を踏まえ、ひとり親家庭の生活を支える制度の一つとして、所得控除枠の見直しが求められます。
例えば、ひとり親家庭の世帯主に対し、子ども1人あたり配偶者控除(38万円)、所得控除(120万円)を適用する制度を導入すれば、次のような効果が期待できます。
・実質的な税負担が軽減され、可処分所得が増える
・教育費や生活費に充てられる資金を確保できる
・経済的な安心感が高まり、子どもが健やかに育つ環境づくりにつながる
■子どもの未来を守るために
ひとり親家庭の貧困は「自己責任」で片づけられる問題ではなく、社会全体で解決すべき課題です。
子どもが教育や成長の機会を失うことは、将来の日本にとって大きな損失となります。
所得控除の拡大は一つの提案にすぎませんが、国や自治体が本気で「子どもの貧困対策」に取り組むきっかけとなるはずです。
ひとり親家庭の子どもたちが等しく夢を描ける社会へ。
そのために、制度の見直しと支援の強化が急務だと考えます。
Category:提言