2010.02.26

派遣法改正に伴いメーカーから出始めた“派遣使用禁止”

◆派遣法改正より早くメーカーから出始めた派遣禁止

　いよいよ派遣法改正が現実を帯び、メーカーから“製造派遣の使用禁止”や“派遣の使用禁止”等、派遣先としての方向性が出始めました。これは、派遣法改正の『答申』や『要綱』※１）を検討した結果としてのメーカーの意思表示として現れつつあります。まさに、これはメーカーとして当然の回避機能であり、誰も止めることはできないのです。そしてこの流れが徐々に拡大し、派遣法改正による大きな“雇用不安”の序曲が奏でられることになると言えます。

◆「派遣法改正の猶予期間」は猶予でなくなる

　人材派遣会社は、３年とか５年（３年＋２年）とかの“猶予期間”が有るから安心している節はないでしょうか。現実は順次、派遣先が派遣会社利用の制限を受け、“猶予期間”は有形無実のものとなる認識が必要なのです。たとえ派遣法改正で猶予期間があろうとも、派遣法成立で派遣事業は終了するのです。

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※１）『「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律等の一部を改正する法律案要綱」の諮問について（厚生労働省発職0217第1号）』平成22年2月17日付。