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2010.08.02

金融不況で増加している派遣社員の“契約外業務(適用外業務)”

◆金融不況で増加した“契約外業務”

 金融不況で国内の雇用バランスは崩壊してしまいました。それを象徴しているのが“派遣労働者”です。派遣労働者は、金融不況によって派遣社員が次から次へと“契約解除”されているのを目の当たりにしてきました。それによって派遣労働者の自己防衛意識が高まり、契約外の業務でも受けなければ契約解除されてしまうのではないかという不安な状況に直面させられているのです。
 一方、派遣先企業は、業務量の縮小に伴う所謂「リストラ」に迫られ、自ずと社員に対する負荷も増大しているのです。こうした状況下で、必然的に派遣労働者にシワ寄せが来ているのです。従って、派遣先企業に理解していただきたいのは、“契約外業務”に従事させている派遣労働者の存在は、派遣法に違反しているということを改めて認識いただきたいのです。そして、派遣元企業ときちんとした打合わせの上、業務の見直しを含めた“適正な派遣労働”を実施していただきたいものです。