2015.07.17
2015年 人材派遣業界は「求人バブル=オーダーバブル」から覚醒して現実を直視すべきでは
◆求人数増加の根源は
2015年の求人業界は、“人材派遣業界の求人バブル”によって盛り上がっています。また、一般企業の方々も「求人媒体」の掲載数に驚き、労働力不足(人手不足)を実感している状況です。しかし、現実は人材派遣業界が産み出した“求人バブル”なのです。そして、人材派遣業界のオーダーもバブルです。その要因は、人材確保がままならない派遣先企業のオーダーによって産み出された「求人数」なのです。
◆“求人バブル”のカラクリ
例えば、ある企業が「派遣労働者を100人受け入れたい」とします。そして、そのオーダーを人材派遣会社に依頼するのですが、そこにバブルが生まれるのです。派遣先企業が1社に依頼するだけならバブルは生まれないのですが、人材確保が難しいことを理解している派遣先企業は、100人のオーダーの“保険”を掛けて、5社から10社に依頼するのです。そこで、人材派遣業界のオーダー数は自ずと1,000人となり、“求人バブル”が生まれるというカラクリです。
◆バブルに気づいていない「求人業界&人材派遣業界」
また、業界によっては、派遣先企業がオーダーしている人材派遣会社数は数十社に上り、従って、100人のオーダーに対して数十倍に膨れ上がってしまうのです。その結果、人材派遣業界はオーダー数に歓喜し、求人に臨むことになるのです。勿論、求人業界も同様に、人材派遣会社の求人数に歓喜しているに過ぎないのです。しかし、残念ながら、現実は「数十分の一」しかないというのが実状なのです。人材派遣業界の方々には、この現実に気づいていただきたいのです。
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