2011.08.04

厚生労働省や労働局は派遣法違反による「業務改善命令」をどうするつもりか

◆長期化している「改善命令」をどうするのか？

　厚生労働省や労働局は、「派遣法違反」による“業務改善命令”の発出をどう考えているのでしょうか。２年以上に亘る「改善命令」の発出状態に、果たしてどのような意味があるのでしょうか。厚生労働省や労働局においては、実質的な改善指導も重要業務ではないでしょうか。「改善命令」発出の結果、何も改善されない状態を放置しておくのは、自らの責務を放棄していると言えるのではないのでしょうか。

◆当局は「責任ある指導」を

　少なくとも１年を超える「改善命令」に対し、改善できないのであれば、新たな“処分”をすべきではないでしょうか。「改善命令」発出のまま放置することは、厚生労働省や労働局の怠慢と言わざるを得ません。「改善命令」を発出して２年以上に亘るのは、行政としてあるべき姿ではないのです。処分だけでなく、具体的な指導も当局の重要業務であると再認識していただきたいものです。