2012.06.16
「日雇い派遣の原則禁止」で「日々紹介」は新たな“雇用難民”を生み出す
◆“無責任な日々紹介”は雇用難民を生む
平成24年(2012年)の「改正労働者派遣法」の成立で、「日雇い派遣の原則禁止」が規定されました。まだ当該法施行前ですが、法改正によって日雇い派遣会社は、厚労省指導の下、「日々紹介」へのシフトを目指しているのです。しかし、「日々紹介」は“新たな雇用難民”を生み出すことになるのです。述べるまでもなく、「日々紹介」は企業に対して日々人材を紹介する制度ですが、その問題点は大きく2つあります。ひとつは“賃金の代行払い”であり、もうひとつは“労働者の支配従属”にあるのです。「日々紹介」は雇用主自身が「日雇い派遣」と同様に捉えている為、「直接雇用」下にあるという責任感が全く欠如しているのです。支配従属された労働者が、無責任な雇用環境下で働かされているという現実に対し、厚生労働省は一体どのように受け止めているのでしょうか?「正しい労働行政の在り方」を望むばかりです。
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