2012.06.18

《注意》「派遣元責任者」選任で問題が多い人材派遣業界は再チェックを

◆「派遣元責任者」の管理は適正に

　一般労働者派遣事業における重要ポイントに、「派遣元責任者」の選任が挙げられます。最近は、当該選任に対する意識が低く、「派遣元責任者」を充足していない人材派遣会社が増加しているのです。特に不足が目立つのが“製造業派遣業界”です。一般派遣は１００名までに対し「１名以上」の選任が必要で、製造業派遣も同じですが、後者は「製造業務専門派遣元責任者」の選任であり、１名以上の場合、「うち１名は一般と兼任可」なのです。人材派遣会社は適正な選任を把握し、改善いただきたいと思います。

◆「派遣元責任者」の正しい届出を

　また、派遣元責任者が人事異動や退職しているにも関わらず、“変更届出”をしていないのも問題です。異動や退職等で「派遣元責任者」不在となれば、派遣法違反に問われることになるのです。人材派遣事業において、「派遣元責任者」の選任は、基本中の基本であることを再認識していただきたいのです。