2013.03.01
外国人労働者 技能実習生(技能研修生)の監督調査結果(H25/1/17日付:岐阜労働局)について
◆技能実習生を受け入れ事業場の約8割が“労働基準関係法令違反”
◇【平成23年度 技能実習生受入事業場に対する監督指導結果】
ア 労働基準関係法令違反の認められた受入事業場の割合(違反率)は78.3%と依然として高水準にあり、22 年度(75.2%)を上回っている。
※ 労働基準関係法令は、労働基準法、最低賃金法、労働安全衛生法等である。
イ 最低賃金や割増賃金等の法違反について、受入事業場が?及して支払った是正総額は、約5,953 万円。
ウ 技能実習生1名当たりの是正支払額は、約58 万円と22 年度(約44 万円)を14 万円上回る。
◇【平成24 年度(4~11 月)監督指導結果】
・違反率は79.6%と23 年度よりも増加しており、改善傾向に至っていない。
◇【 監督指導時における受入事業場の隠蔽行為】
・監督指導を実施した約2割の受入事業場において、事業主からの虚偽説明・説明拒否(22.9%)、帳簿等の改ざん・提出拒否(19.1%)等の隠蔽行為が認められた。
◇【送検状況】
技能実習生に係る労働基準法・最低賃金法違反として、23 年度と24 年度に各1件の受入事業場を送検(いずれも縫製業)。岐阜県内で就労する外国人技能実習生は平成23 年10 月末現在で7,461 人であり、全国最多 の愛知県(1万4,989 人)に次ぎ、2番目に多く受入れをしている都道府県となっています。また、岐阜県内における技能実習生受入事業場数は1,628 件あり、愛知県(2,640件)、茨城県(1,950 件)に次ぐ件数(平成 24 年7月現在)となっていますが、これらの中には、不適切な労務管理等を行っている事 例も数多く見受けられる状況にあります。このような状況を踏まえ、岐阜労働局(局長:佐々木 秀一)では、技能実習生の労働条件確保・改善を行政の最重要施策の一つとして、次の取組を進めています。
【ご参照】
◆技能実習生を受け入れている78%の事業場に労働基準関係法令の違反
URL http://gifu-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0074/9646/201312293740.pdf