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2013.05.10

UNIQLOの柳井会長の“世界同一賃金”は国内従業員の“賃下げ”なのでは?

◆成長国は昇給そして成熟国は減給へ

 UNIQLO(株式会社ファーストリテイリング)ブランドを展開している柳井代表取締役会長兼社長の一言、“世界同一賃金”の波紋が広がっています。世界戦略では、経営者として本音を発信していると捉えます。UNIQLOの世界戦略で一番の重みは、日本国内の成長率と利益率でしょう。なぜなら、国内は成熟しているからです。また、柳井会長曰く、「将来は年収1億円か100万円」は、国内の従業員に対するメッセージなのでしょう。国内企業に関しては、海外の売上や収益で国内の従業員を守ってきました。しかし、UNIQLOは、国内も海外もない“世界同一”を目指しているのです。それは翻って、“成熟した国(国内)の賃金抑制”を示唆しているものと考えます。UNIQLOの「世界同一賃金」は、まだまだ波紋を広げることになるのです。