2013.12.24

2014年の派遣法改正で厚生労働省が目指す期間の定めがない「無期雇用」に人材派遣会社はなびくのか？

◆厚生労働省の思い通りにいくのか？

　2014年の労働者派遣法の改正で、厚生労働省は、派遣労働者の無期雇用を目指しているのです。これが派遣労働者に対する“雇用の安定化”と考えているからです。その良し悪しは別として、派遣先企業への直接雇用による雇用の安定化を、改正案では人材派遣会社に求めているのです。しかしながら、人材派遣会社は「無期雇用についてはＮｏ！」なのです。人材派遣会社は、雇用はあくまでも有期雇用であり、「雇用リスク」を抱えたくないのが本音です。「無期雇用」で雇用の安定化を目指したい厚生労働省の思惑と、あくまで「有期雇用」に拘る人材派遣会社が、派遣法改正後にどうなるのかが、人材派遣業界の今後を決定することになるでしょう。