2013.12.25

「有期雇用に拘る人材派遣業界」と「無期雇用を推進したい厚生労働省」　2014年の派遣法改正でどうなる人材派遣業界？

◆人材派遣業界は厚生労働省の思惑通りに無期雇用に進むのか

　厚生労働省は、2014年の労働者派遣法の改正を目指しています。そのポイントは、「期間の定めがない無期雇用の派遣労働者は、いつまでも派遣が可能になる」ということです。即ち、無期雇用の労働者は、永遠に派遣で働き続けることができるのです。これが、厚生労働省が目指すところの“派遣労働者としての雇用の安定化”なのです。しかしながら、人材派遣業界は「無期雇用への転換」には後ろ向きです。なぜなら、人材派遣業界自体が「雇用リスク」を敬遠したいからに他ありません。今回の改正案でも、人材派遣会社が無期雇用への転換を進めない限り、厚生労働省の目論みは成立しないのです。