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2015.08.18

政府が開催した「地方公聴会」の実態は「私聴会」であり単なる政治的パフォーマンスに過ぎない

◆国民参加(国民主権)は何処へ

 安倍政権になり、色々な場面で「地方公聴会」が開催されています。しかし、その現実は、「国民の意見(公)」を聴くものではなく、単なる“政治的パフォーマンス”なのです。果たして、そのような「公聴会」を地方で開催する意味があるのでしょうか?
 具体例を挙げれば、2015年の「労働者派遣法改正案」に関し、過日、参議院の厚生労働委員会が『地方公聴会(8/6・名古屋市中区 於)』を開催しました。当該「公聴会」については、開催告知も行われず、党派別に参加者を事前に割り振りしていた為、一般参加者は全く入場できないものだったのです。勿論、事前問い合わせに対しても、「一般参加は不可」との回答(参議院厚生労働委員会)だったのです。皆さんが報道番組等で視聴する「公聴会」は、単なる政治的パフォーマンスだったのです。まさに、誤った政治主導で「公聴会」への参加者及び人数を事前に特定・限定し、“一応、公の意見を聴いた”という足跡を残すための「公聴会」に過ぎず、マスコミ報道を手段にその結果のみを広く知らしめるという姑息な手段で、われわれ国民は翻弄させられているのです。言うまでもなく、政府に問題はありますが、その現実を報道しないマスメディアにも大きな問題があるのではないでしょうか。

【ご参照】

●ブログ記事(2015/8/4日付)
 :『安倍政権下の「地方公聴会」は“政治家による政治家の為の公聴会”であり一般市民は全く受付もされない』。
  URL http://www.jsbb.jp/rh/31845/