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2010.02.18

「専ら派遣」は労働局監査で最も厳しい対応を迫られる

◆3月からの「専門26業務派遣適正化」で最も厳しい“専ら派遣”

 厚生労働省及び都道府県労働局が実施予定の「3月~4月の適正化」で、最も厳しい対応を余儀なくされるのが“専ら派遣”です。今回のターゲットは、「専ら派遣」会社に照準が当てられているといっても過言ではありません。

◆“偽装「専門26業務」”ではなく“完全な派遣法違反”

 自由化業務を「専門26業務(政令26業務)」と偽り、3年以上の派遣を行っているのは「偽装請負」とは違い、完全な“派遣法違反”としての処分対象に当ります。「偽装請負」には双方の認識の差という場合もあり得ますが、“偽装「専門26業務」”ではそれはあり得ません。まさに“派遣法違反”にほかありません。是正指導ではなく、確実に「業務改善命令」及び「業務停止命令」が出る重大違反です。

◆「グループ内派遣」だからこそ発生する甘さは行政指導へ

 この金融不況で派遣会社の解約が相次いでいます。とくにグループ外の派遣会社にとっては、厳しい現実です。その上、「専ら派遣」はグループ内で行われている為、雇用問題を発生させないようにと期間内契約の継続で対応されています。今回はそれが問題となるのです。仕事を確保するがために、違法行為をしていることに気づいていないのです。「良かれ」と思う発想は、むしろ違法行為に発展していると考えていただくのが正しいかもしれません。