2010.03.03
「エンジニア(技術者)派遣」される派遣先のコンプラチェックを
◆「技術者派遣」のコンプラチェックを
「技術者派遣」には、派遣先の技術者でない人間が混在しているケースが見受けられます。昔からの「請負」の流れで、自社にいない技術者を他社から借りてきているケースがあるのです。その事由は、例えば、他社をA社として、それで派遣元とA社で派遣契約が締結されていれば、まさに“二重派遣”となります。派遣先はその事情も知らずに、是正指導の対象となるのです。A社が出向契約ならばまだ問題は少ないのですが、出向契約では利益が取れないので、派遣契約を結ぶケースが多いからです。
◆「技術請負」のコンプラチェック
「技術請負」のケースでは、発注者の“指揮命令”が大きなポイントになります。その指揮命令は、他の請負以上の慎重さが必要になります。請負会社に対して指揮命令を行えば“偽装請負”となります。また、技術請負の場合、下請に派遣会社を利用しているケースも多いため、その社員に対して直接指揮命令を行えば、“偽装請負+二重派遣”となってしまうのです。これら、発注者が派遣会社を利用していることを知らないケースも多く、発注者としての全体把握は重要な問題です。
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