2013.05.24

技術者派遣会社（エンジニア派遣会社）に顕著な「エリア外派遣」は派遣法違反に

◆気づいていない技術者派遣会社の派遣法違反

　2013年になって、厚生労働省（労働局）は、人材派遣会社への「立入調査」や「行政指導」を活発化しています。“派遣法違反の落とし穴”として、派遣先企業や派遣元企業（人材派遣会社）が気づいていない事柄のひとつに、「エリア外派遣」があるのです。人材派遣は、基本的に人材派遣会社の許認可事業所の県内を前提として許可されているのであり、寛大な許可でも隣県までがその許容範囲です。と言うのも、派遣元企業（人材派遣会社）の「労務管理が可能な範囲」を前提とされているからです。例えば、東京で許認可を受けている人材派遣会社が、仙台や大阪に派遣をしている場合は、派遣法違反になるのです。しかし、これに反し、技術者派遣業界は派遣先企業が技術者を必要としているなら、遠隔地の技術者派遣会社に依頼して技術者を受け入れている現実があるのです。派遣先企業や技術者派遣会社は、それが“派遣法違反”に相当するということを、肝に銘じていただきたいのです。