2014.05.20

労働者ではない「個人事業主」を派遣する技術者派遣業界

◆労働者ではない個人事業主を派遣する技術者派遣会社

　全国的な労働力不足が続く中、とりわけＩＴ業界においては、技術者派遣会社が「個人事業主」と委託契約を締結し、派遣先企業に派遣している実態があるのです。問題視するのは、「個人事業主」自体が“労働者”ではないことです。これにより、個人事業主を派遣で受け入れた派遣先企業が、あたかも派遣労働者に対して指揮命令するように、個人事業主に対応すれば、派遣先企業は“職業安定法違反”に問われることになるのです。そこで、派遣先企業に願うのは、派遣として受け入れた派遣社員が「個人事業主」ではないか否かを、きちんと事前確認していただきたいのです。