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2014.07.17

派遣先企業のオーダー(受注残)は人材派遣会社の業績に反映しない

◆人材派遣業界は「不況産業」であると承知すべき

 2014年になり、景気回復を背景に“労働力不足(人手不足)”が厳しさを増しています。しかし、人材派遣会社は、派遣先から数多くのオーダーを受け、「将来は明るい」と大きな勘違いをしているのです。これは、大きな間違いです。なぜなら、人材派遣会社が求人数を増加させても、派遣労働者を容易に確保できず、派遣先企業のオーダーは“絵に書いた餅”に過ぎないからです。人材派遣業界が成長するには、「有効求人倍率:0.7以下」が原則であり、低ければ低いほど成長するのです。しかし、直近の「有効求人倍率は1.09(全国計:2014/5月)」であり、当該数値からすると、人材派遣業界は衰退し始めていると言えるのです。即ち、人材派遣業界は、本来的に“不況産業”だからです。人材派遣業界には、今、何をすべきか考え直していただきたいのです。