2026.06.03
「カルテル」って何? 人材派遣大手5社の問題からわかりやすく解説
2026年6月2日、公正取引委員会(公取委)が人材派遣大手5社(パーソルテンプスタッフ、スタッフサービス、リクルートスタッフィング、アデコ、マンパワーグループ)に対し、独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査を行いました。今回の問題のキーワードが「カルテル」です。
■カルテルとは?
カルテルとは、本来競争すべき複数の企業が、こっそり話し合って価格や取引条件を揃える行為のことです。自由競争を妨げるため、独占禁止法で禁止されています。
◇今回の問題のポイント
【何をしたのか】
5社が2022年11月ごろ、派遣料金の引き上げで合意した疑いがある
【誰が損をしたか】
派遣社員を雇う企業(コスト増)と、本来なら賃上げを受けられたはずの派遣労働者
【目的は何か】
賃上げへの対応を名目に料金を上げつつ、実態は各社のマージン(利益)を増やすことだったとみられている
【規模は】
国内の派遣労働者は約220万人、業界の年間売上高は約10兆円に及ぶ
■なぜ問題なのか
競争があれば、企業はより安く・より良いサービスを提供しようとします。しかしカルテルで価格を横並びにすることで、その競争が失われ、消費者や取引先が不当に高い料金を払わされることになります。
【参照記事】
人材派遣料巡りカルテルか 大手5社を立ち入り検査―公取委(時事ドットコム)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026060200508&g=soc


