2008.08.06
★「ビッグイシュー日本版」を買った!
◆記念の「創刊第100号」
「ビッグイシュー日本版」※1)を初めて買ってきました。購入動機は、①記念すべき「創刊第100号」ということと、②香山リカ氏(精神科医、立教大学教授)と(有)ビッグイシュー日本代表兼NPO法人ビッグイシュー基金理事長とのスペシャル対談が掲載されているという記事をインターネットで見たという単純な気持ちからです。勿論、「ビッグイシュー」が、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業の一環であることは、過去のマスコミ報道で知っていましたが、同誌記念号の発売とタイミングが合い、今回の購入となった訳です。
◆購入動機を自問自答
香山先生の最近の著書「おとなの男の心理学(ベスト新書)」を読んだご縁と、当対談タイトルの「ビッグイシューを買うとき、自分がどんな感情をもっているのか試され問われる」との文言に惹かれたのも一因です。同氏は、「ビッグイシュー」購入について、「読みたいから買うんじゃなくて、施しみたいな意味合いになってしまうんじゃないか」とか、このフリーペーパー時代に「えっ、300円!とかって(笑)思う気持ちもちょっとあったりするわけですよ。」と述べています。どうやら、先生の最初の購入動機は、ご自身専門の「うつ病」が特集されたことに起因しているようですが、私も、たった1冊の「ビッグイシュー」を購入するのに、何か決意というか、覚悟を決めて臨まなければならないのだろうか、と自問自答した次第です。
◆真摯な態度の男性中高年販売員
当ブログ読者の中にはご存知の方もいらっしゃると思いますが、当誌は1991年に英国ロンドンで始まり、「ビッグイシュー日本版」は、約5年前の2003年9月11日に創刊されました。当誌購入に当たり、前掲のとおり、香山先生が言われる言葉に対して構える前に、一般の人は、ホームレス(販売員)の人に声をかけて雑誌を購入すること自体に抵抗があるのではないかと邪推しました。私は営業セールスの経験もあってか、抵抗感は皆無でした。酷暑の炎天下、お互い汗ダクになりながら、販売員には約10分間のインタビューに律儀に答えていただき、初対面でも会話が弾みました。
実際の販売員は登録され、「THEBIG ISSUE」ロゴ入りの赤キャップを被り、首に「顔写真入り身分証明書(販売者番号記載)」を掛け、「ビッグイシュー行動規範(8項目)」を遵守するようすでに指導を受けています。同誌には、「真面目に働いているビッグイシューの販売者の生活を守るために、ルールを守らない人から買わないようご協力をお願いします。」と記載されており、まさに、一般企業同様、「販売マナーとコンプライアンス」の片鱗を垣間見ました。
◆「生きる原点」を再認識
販売員には、本人の年齢・出身地、両親の出身地、本人が卒業した小・中・高校から従前の職務等々、いろいろな話をしていただき、新たな感動を覚えました。香山先生と同様、私も当誌を買うことでしかできない体験が「ビッグイシュー」の魅力と思います。あなたも販売員と「生きる原点」を再認識してみてください。それがお互いの「生きる力」になると確信します。
※1)海外翻訳記事は現在約1/6。160円が販売員の収入。国内主要11都市の路上で販売中。
参考:「THEBIG ISSUE JAPAN第100号(2008年8月1日発行)」(有)ビッグイシュー日本。