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2013.11.04

★“ダンダリン” 労働基準監督官がヒロインのTVドラマを視聴して

◆ご存じでしたか「ダンダリン」?

 「じゃん・だら・りん」とは、旧三河国(現在の愛知県東部)で使用されている日本語の方言のひとつ「三河弁」の3つの語尾で、とりわけ「西三河」地域で顕著です。それでは、「じゃん・だら・りん」と音韻が似ている“ダンダリン”をご存じでしょうか?「ダンダリン」は前者とは全く無関係で、現在、TV放送中の連続ドラマ※1)のタイトル、正式には『ダンダリン 労働基準監督官』のことです。筆者は、この“ダンダリン”が当該番組のヒロインこと「段田 凛(だんだ りん。主演:竹内結子)」という名前であることを露知らず、単純に「女性労働基準監督官」の役柄に目が留まり、当該ドラマを数回視聴したという経緯です。

◆“働くひとを守るために働くひとがいる。”

 当該TVドラマの舞台が「労働基準監督署」であることも魅かれた事由のひとつで、今、社会問題となっている所謂“ブラック企業”にスポットが当てられ、「ダンダリン」がそれに真っ向から立ち向かい、弱者の立場にある善意の労働者を守っていくというストーリーです。当該番組のキャッチフレーズは“働くひとを守るために働くひとがいる。”で、「ダンダリン」は“女性労働基準監督官”の役柄で“国家公務員(厚生労働省職員)”なのです。尚、原作漫画は「ダンダリン-○-」、原作者は「とんたにたかし(別名義)」こと、過去の大ヒット漫画「カバチタレ!」の原作者「田島隆」氏であることを併せてご紹介しておきます。

◆過去には「ハケンの品格」

 振り返れば、当ブログでTVドラマをご紹介するのは『ハケンの品格』※2)以来で、その番組を取り上げた事由は「労働者派遣」をテーマにしていたからです。この点、今回は番組タイトルが「ダンダリン 労働基準監督官」ですから、取り扱われる労働関係法令は、労働基準法や労働安全衛生法、最低賃金法等が対象となるでしょう。但し、当ブログでは、「労働基準監督官」や配属先の「労働基準監督署」の説明を省略しますのでご了承ください。

◆後を絶たない「行政処分」

 勿論、当該TV番組はフィクションドラマですから、他局で同時間帯に放送の高視聴率番組『リーガルハイ(主演:堺雅人)』※3)に対抗すべく、誇張されたシーンやコメディータッチ等の部分も多々挿入されています。しかし、ドラマで展開される内容は、現実の社会情勢の一面を如実に表しており、決して笑ってばかりいられないのです。なぜなら、今、厚生労働省は2014年に向けて「労働者派遣法」や「労働契約法」の再改正を目指しており、その議論が現在進行する中、実際に厚生労働省が発令する「行政処分」※4)が後を絶たないからです。当該番組を笑って視聴できるならば、きっとその企業は“コンプライアンスが確立された企業態勢で臨んでいる”、と信じたい思いに浸るだけです。さて、このドラマを視聴された皆様のお受け止め方は、いかがだったでしょうか?
【註】念の為、「弊協議会は、各TV局と何の利害関係もない」ことを申し添えます。
※1)毎週水曜日・22:00より、日本テレビ放送網系列のTVチャンネルで放送。初回(10/2放送)視聴率:11.3%。
※2)●ブログ記事(2008/6/5日付)
 :『「品格」は1日にして成らず』。URL http://www.jsbb.jp/hk/15611/
※3)初回(10/9放送)視聴率:21.2%。
※4)●ブログ記事(2013/9/19日付)
 :『《注意》2014年の派遣法改正の審議に合わせて急増する「2013年の厚生労働省(労働局)による行政指導(行政処分)」』。URL http://www.jsbb.jp/rh/25066/