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2018.08.08

厚生労働省は「2017年度の長時間労働が疑われる事業場に対する監督指導結果」を公表!2018年

◆違法な時間外労働があった事業場は「45.1%」

 この度、厚生労働省は、平成29年度に「長時間労働が疑われる25,676事業場」に対し、労働基準監督署による「監督指導の結果」を公表(8/7日付)しましたので、ここにご案内します。
 当該「監督指導」は、「各種情報から時間外・休日労働数が1か月当たり80時間を超えていると考えられる事業場」や、「長時間に亘る過重労働による過労死等に係る労災請求が行われた事業場」を対象としています。
 冒頭記載の対象事業場のうち、11,592事業場(45.1%)で「違法な時間外労働」が確認され、是正・改善に向けた指導が行われました。この内、実際に1か月当たり80時間を超える時間外・休日労働が認められた事業場は、「8,592事業場(違法な時間外労働があったものの74.1%)」でした。 「監督指導結果のポイント」は、以下のとおりです。詳細は、下記URLをご参照ください。

【平成29年4月から平成30年3月までの監督指導結果のポイント】

(1)監督指導の実施事業場:25,676事業場
 このうち、18,061事業場(全体の70.3%)で労働基準関係法令違反あり。
(2)主な違反内容[(1)のうち、法令違反があり、是正勧告書を交付した事業場]
①違法な時間外労働があったもの:11,592事業場(45.1%)
 うち、時間外・休日労働の実績が最も長い労働者の時間数が
 月80時間を超えるもの:8,592事業場(74.1%)
 うち、月100時間を超えるもの:5,960事業場(51.4%)
 うち、月150時間を超えるもの:1,355事業場(11.7%)
 うち、月200時間を超えるもの:264事業場( 2.3%)
②賃金不払残業があったもの:1,868事業場(7.3%)
 うち、時間外・休日労働の実績が最も長い労働者の時間数が
 月80時間を超えるもの:1,102事業場(59.0%)
③過重労働による健康障害防止措置が未実施のもの:2,773事業場(10.8%)
(3)主な健康障害防止に関する指導の状況[(1)のうち、健康障害防止のため指導票を交付した事業場]
①過重労働による健康障害防止措置が不十分なため改善を指導したもの:20,986事業場(81.7%)
 うち、時間外・休日労働の実績が最も長い労働者の時間数が月80時間を超えるもの13,658事業場(65.1%)
②労働時間の把握が不適正なため指導したもの:4,499事業場(17.5%)
 うち、時間外・休日労働の実績が最も長い労働者の時間数が
 月80時間を超えるもの:1,878事業場(41.7%)

【ご参照】

●ブログ記事(2018/3/14日付)
 :『長時間労働削減のために使用者が講ずべき措置(ガイドライン)とは?厚生労働省 2018年』
  URL http://jsbb.jp/news/cate11/41594
◆『長時間労働が疑われる事業場に対する監督指導結果を公表します』厚生労働省
 URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_00800.html