2013.09.17

《提言》2014年の派遣法改正案は派遣先と派遣会社と派遣社員のバランスが崩壊している

◆労働者派遣法は三者間のバランスが重要

　2014年に改正が目される労働者派遣法は、派遣先企業と人材派遣会社、そして派遣社員のバランスが大きく崩れ、今後、様々なトラブルが噴出する事態を招くと懸念します。改正案の最大の問題は、人材派遣の現状を理解していない素人の絵空事と言えるからです。今回のたたき台としての改正案に従うなら、「派遣先企業は ○（マル）」 、「派遣社員は ▲」 、「派遣会社は × （バツ）」という回答が予測されます。このいびつさにより、改正後の労働者派遣法が使いづらいものになってしまうのです。望むべくは、「格差縮小なくして長期派遣は認めない」という姿勢で、改正論議に臨んでいただきたいものです。