2014.07.02
2015年の派遣法改正案はなぜ静かに“廃案”となったのか?
◆厚生労働省が静かに廃案した「労働者派遣法改正案」
2014年の通常国会において、2015年の「労働者派遣法改正案」が“廃案”になりました。一方では、ひたすら「集団的自衛権の行使容認」問題が継続してクローズアップされている為、派遣先企業や人材派遣会社は、「派遣法改正の動きは一体どうなったのか?」すら知らない企業が数多くあるのです。そして、マスメディアも静かにフェイドアウトしてしまったせいもあったのではないでしょうか。その背景には、厚生労働省による「転記ミス」の問題が尾を引いたからです。しかし、そもそも「転記ミス」した派遣法改正案を閣議決定した政府に問題はあるのです。きっと、「転記ミス」を拭い去りたい厚生労働省と「転記ミス」の改正法案を閣議決定した政府は、両者共に静かに終わらせたかったのでしょう。
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