2016.07.08

《社会問題》雇用環境の改善とは裏腹に急増する日雇い労働者の現状を理解していない政府や厚生労働省　“時代（2016年）に取り残された日雇い労働者への対策は？”

◆増加している日雇い労働者の対策は何処へ

　2016年になり、「雇用環境は改善された」と、政府は声高に叫んでいます。確かに「有効求人倍率」は上昇し、完全失業率は低下しており、表面的には改善されています。しかし、その影で、日雇い労働者が増加している現実に、政府や厚生労働省は気づいていないのです。従来なら、日雇派遣による日雇い労働者の把握も可能でしたが、派遣法改正で「日雇い派遣が原則禁止された」ことにより、闇に隠れてしまったのです。それは、“日々紹介”という使用者による直接雇用（日雇い）に姿を変え、政府や厚生労働省も把握すらできなくなっているのです。政府や厚生労働省には、こうした“日雇いの現実”を正しく認識していただきたいものです。