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2013.09.11

2014年の派遣法改正で急増する“ナンちゃって正社員「名ばかり正社員」”という期間の定めのない無期労働者

◆本当の雇用安定に繋がるのか?

 この度、厚生労働省の「今後の労働者派遣制度の在り方に関する研究会」により、2014年の派遣法再改正に関わる「報告書案」が、労働政策審議会に提出されました。当該報告書案では、無期労働者は無期雇用の派遣が可能になるという案です。これが現実化すれば、人材派遣会社は派遣労働者を無期雇用化することで、新たに無期の派遣を目指す企業も数多く出てくることでしょう。しかし、本当に人材派遣会社は無期雇用ができるのでしょうか。派遣先企業と人材派遣会社における最も大きな相違点は、“箱”があるかないかです。おしなべて、人材派遣会社には派遣先企業に比して小さなオフィスしかないのです。例えば、派遣先企業への派遣契約が解約となれば、人材派遣会社のオフィスに出社させられないのを理由に、“自宅待機”を強いられることにもなりかねないのです。また、休業保証だけでは到底生活できず、自然に退社へと持っていくことになるのです。それこそ、“ナンちゃって正社員”なのです。