2014.04.28

2015年の派遣法改正はまだ可決していません！

◆2015年の派遣法改正

　“2015年に施行予定の「労働者派遣法改正案」は、もう可決したのか？”との問い合わせが急増しており、尋ねられた側としては、大いに戸惑っています。また、大半の方々が、当該改正案はすでに可決していると大きな勘違いをしているのです。

◆「派遣法改正案成立」の行方

　今回、再改正が予定されている「改正労働者派遣法」は、労働政策審議会の諮問、答申を経て、厚生労働省から今通常国会に上程されたに過ぎず、いまだに厚生労働委員会において論議もなされていないのです。衆議院の厚生労働委員会⇒衆議院本会議⇒参議院の厚生労働委員会⇒参議院本会議を経て、ようやく可決を見ることになるのです。勿論、省令等は、可決後になります。当該改正案が可決されたという誤解が散見される要因のひとつとしては、所謂「パートタイム労働法改正案」の成立(4/16)等が影響したせいなのかと邪推しています。それよりも、今通常国会の進捗を見ると、「改正労働者派遣法」が、予定どおり、施行期日（2015年4月1日）に間に合うか否かが懸念される現状です。派遣法に係る業界の皆様においては、自社の法令遵守等、まずは“内堀を固める”ことに専念していただきたいと思います。