2012.07.18
「賃金の直接払の原則」遵守が“日々紹介”の最大課題
◆「日々紹介」の難しさは“賃金直接払の原則”
平成24年(2012年)「改正労働者派遣法」の成立で「日雇派遣の原則禁止」が規定され、“日々紹介”が注目を集めています。しかし、「日々紹介」の最大の問題は、“雇用主(発注者)による賃金の直接払”にあるのです。と言うのも、「日々紹介」の労働者は「日雇派遣労働者」に他ならず、当該労働者本人に対しては、“日払い”が求められるからです。従って、当然のことながら、雇用主(発注者)による賃金の日払いが原則となるのです。しかしながら、「日雇派遣」の流れにより、現実は「日々紹介会社」が賃金の代行払いを行なっている事例があるのは看過できません。なぜなら、“日々紹介会社による賃金の代行払い”は、「賃金の直接払の原則」を定めている“労働基準法(第24条)”に違反しているからです。「日々紹介」を利用するには、“雇用主による日払い賃金の直接払”が求められていることを理解していただきたいのです。