2014.01.09

自動車関連業界と人材派遣(製造派遣)業界に起きている不思議な現象

◆自動車関連業界と人材派遣会社の不思議な関係

　自動車関連業界と人材派遣業界には、不思議な現象が起きているのです。円安と消費税の増税を控え、増産が続いているのです。そして、それに伴い“人手不足”が続いているのです。しかし、2014年4月以降の大減産を見据え、期間工ではなく、「人材派遣」による対応を模索しているのです。これは、まさに直接雇用のリスク回避と言えるのです。しかしながら、2014年3月の終期がわかっている自動車関連業界への派遣を、人材派遣会社が拒絶しているのです。それは、自動車関連業界に派遣する労働者のコストに、その要因があるのです。自動車関連業界に派遣する労働者は、なかなか地元採用が困難なために他府県からの採用となり、必然的に「社員寮」の準備が必要になるのです。また、全国規模により、多額の採用費が必要になるのです。一方、派遣労働者は、数ヵ月間の仕事では他府県からの移動もしてくれないのが現実なのです。従って、派遣社員を導入して欲しい派遣先企業とはコストが合わず、派遣したくない人材派遣会社のとの構図は、現在の経済情勢を反映した姿と言えるのではないでしょうか。