2017.08.10

厚生労働省が「平成28年度の監督指導による賃金不払残業の是正結果」を公表！

◆不払割増賃金が1企業で100万円以上の事案

　この度、厚生労働省は、時間外労働等に対する割増賃金を支払っていない企業に対し、労働基準法違反で是正指導した平成28年度の結果を公表しました。当該結果は、不払いだった割増賃金が各労働者に支払われた（2016年4月～2017年3月までの期間）ものの内、その支払額が1企業で合計100万円以上となった事案です。是正結果のポイントは、次のとおりです。

◆【平成28年度の監督指導による賃金不払残業の是正結果のポイント】

(1)是正企業数：1,349企業（前年度比1企業増）
　うち、1,000万円以上の割増賃金を支払ったのは184企業
(2)支払われた割増賃金合計額：127億2327万円（同27億2904万円増）
(3)対象労働者数：9万7978人（同5266人増）
(4)支払われた割増賃金の平均額：1企業当たり943万円、労働者1人当たり13万円
　尚、厚生労働省は、引き続き、賃金不払残業の解消に向けて「監督指導」を徹底していくとの方針です。詳細は、下記URLをご参照ください

【ご参照】

◆『平成28年度の監督指導による賃金不払残業の是正結果を公表します』厚生労働省
　URL　http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000174218.html