2019.07.08

令和元年の最低賃金は最低県が800円に届くかがキーポイント

◆拡大する最低賃金額の格差

　厚生労働省の中央最低賃金審議会において、令和元年度の最低賃金が審議されています。ここ数年は、毎年3％の底上げで上昇してきました。しかしながら、地方と東京の格差はより拡大しているのです。その要因は、率による引き上げにあるのです。率で上げれば、当然に格差は拡大します。令和の最低賃金は、それを是正できるかがキーポイントになるのです。
　例えば、全国最高の東京の現在の最低賃金は「985円（平成30年度）」ですが、2019年の参院選（7/4日付公示）の与党公約では「最低賃金の全国加重平均1000円を目指す」と明記しており、令和の東京の最低賃金は、1,000円を超えることになるでしょう。しかし、本当のポイントは、最低賃金が最も低い鹿児島県（761円）が「800円」に届くかがポイントなのです。政府には果敢な政治主導にて、最低賃金の最も低い県の800円達成を目指していただきたいものです。

【ご参考】

●ブログ記事（2018/9/7日付）
　：『「平成30年度 地域別最低賃金改定状況」厚生労働省　2018年』
　　URL　https://jsbb.jp/news/cate11/43308