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2010.08.10

名古屋市 河村市長  “子ども日雇い派遣村”体験でいいんですか?

◆企画は絶賛するが運用は?

 この度、“名古屋開府400年祭”を記念し、名古屋市※1)は、『なごや☆子どもCity2010』を開催(8月8日~22日:無料)しています。当該行事は、1年がかりで“町づくり”に係ってきた小学生~高校生の実行委員(約70人)による手作りのイベントで、夏休み中の小・中学生に対する仕事体験は本当に貴重な社会体験の場であり、企画も素晴らしいと思います。

◆とんだ“子ども派遣村”体験に

 しかし残念ながら、その運用に関しては名古屋市が中・高校生に依存してしまったのか、実際、「子どもの夢の町」への入場者(市民登録者)は、優先入場日の設定もありましたが多過ぎた嫌いがあり、また、高学年生の役割分担割付けが不十分なのでは等、ナマの声を耳にしました。従って、3~5種の仕事体験の予定が所定時間内に1種類しか体験できなかったという現実もあり、施設内に設けられた「ハローワーク」に並んでも“求職者が多いため仕事が無い”と嘆く姿も散見されたのです。そして、仕事に就けなかった為、30分の労働で子ども銀行から得られる予定の「給料(お金:紙幣単位:みゃあ)」※2)の「110みゃあ(うち、税金:9%)」が貰えず、子どもはお菓子も買えない状態になってしまったのです。まさに“子ども派遣村”体験となりました。

◆市は責任を持って善処を

 当イベントは現在進行中ですが、今後も子どもには、失業体験でなく「就業体験」をさせていただきたいものです。今月12日には、「子ども市長選」が催されるようです。そこで、大人から一言。“河村市長、雇用対策を何とかしてちょ~!(名古屋弁:相手が将来を担う子どもだからこそ、市は「子どもの町」の運営に責任を持って対応してくださいという意)”。
※1)子ども青少年局子ども育成部青少年自立支援室。
※2)紙幣単位の「みゃあ」は、名古屋弁に因んで命名。