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2018.05.23

2018年「未活用労働」が新たな指標に 総務省

◆「未活用労働」とは

 「未活用労働」とは、(1)「失業者」に加え、仕事を追加したい就業者や働く時間を追加したい就業者である(2)「追加就労希望就業者」の他、「非労働力人口」において就業者でも失業者でもない者のうち、「拡張求職者」と「就業可能非求職者」を合わせた(3)「潜在労働力人口」の総計を指します。

◆失業よりも広い概念

 この「未活用労働」は、雇用の多様化等で労働市場が複雑化する中、雇用情勢の実態を的確に捉えるべく、国際労働機関(ILO)にて「仕事、就業、未活用労働の統計に関する決議」が採択(2013年10月)され、わが国でも「未活用労働」が新指標のひとつになったという経緯です。つまり、「もっと働きたい」あるいは「働きたい」と考えている方を含め、労働市場に参画できる方すべてを対象として、失業よりも広い概念となっています。そして、2018年1~3月期の「労働力調査」から反映されています。因みに、当該3か月間の平均値(各男女計)は、失業者:184万人、 追加就労希望就業者:177万人、潜在労働力人口:37万人となっています。詳細は、下記URLをご参照ください。

【ご参照】

◆『労働力調査(基本集計)平成30年(2018年)1~3月期平均(速報)』総務省統計局
  URL http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/4hanki/dt/pdf/2018_1.pdf