2018.07.23
熱中症予防の指標「暑さ指数(WBGT)」とは?環境省 2018年
◆「暑さ指数(WBGT)」とは?
環境省HPによると、この「暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)」は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。「暑さ指数(WBGT)」は、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい(1)湿度、(2)日射・輻射(ふくしゃ)等、周辺の熱環境、(3)気温の3つを取り入れた指標です。
◆「暑さ指数」の使い方
「暑さ指数(WBGT)」は、労働環境や運動環境の指針として有効であると認められ、ISO等で国際的に規格化されています。(公財)日本体育協会では「熱中症予防運動指針」、日本生気象学会では「日常生活に関する指針」を下記のとおり公表しています。労働環境では世界的にはISO7243、国内ではJIS Z 8504 「WBGT(湿球黒球温度)指数に基づく作業者の熱ストレスの評価-暑熱環境」として規格化されています。
◆各指針を目安に
指針として、「日常生活に関する指針」、「運動に関する指針」、「作業者に関する指針」があります。例えば、「日常生活に関する指針」の「危険(31℃以上)」では、注意すべき生活活動の目安として「すべての生活活動でおこる危険性」とあり、注意事項は「高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する」と明示されています。詳細は、下記URLをご参照され、熱中症予防にお役立てください。
【ご参照】
◆『環境省 熱中症予防情報サイト』厚生労働省
URL http://www.wbgt.env.go.jp/