2013.03.06

派遣社員に“花見の場所取り”をさせる派遣先企業には驚嘆させられます

◆平然と“花見の場所取り”をさせる派遣先企業

　春が近づき、企業内ではそろそろ「花見」も話題になってきています。それにあわせて、「誰が場所取りをするか」が話し合われています。押しなべて企業では「場所取りや段取り」は新人の仕事とされてきましたが、近年の不景気で、新入社員の配属が無い為、派遣社員に“白羽の矢”が立っているのです。しかしながら、「花見の場所取り」は、派遣社員の業務ではありません（但し、業務として派遣契約を締結していれば除外)。「花見の場所取り」を命じられた派遣社員は、派遣社員だから「花見の場所取り」をさせられたと捉え、苦痛を感じて労働局に告発するのです。そして、必然的に派遣先企業への「立入調査」となるのです。派遣社員を社内の部下と勘違いしてしまうことが、そもそもトラブルのもとになってしまうのです。もう一度、「人材派遣とは何なのか」を派遣先企業は理解を深めていただきたいものです。