2014.02.27

2014年4月の「人材派遣大手が３～５％賃上げ要請」は成功しない

◆時機を逸した「人材派遣大手の値上げ要請」

　「人材派遣会社大手の３％から５％の賃上げ要請」をマスメディアが取り上げていますが、2014年春の値上げ要請は、困難を極めることになるでしょう。なぜなら、時機を逸した賃上げだからです。この4月には、消費税が３％増加し「８％」になるのです。この「３％増」は、派遣先企業にとって負担増となるのです。更に、それにプラスして“３％から５％の賃上げ”となれば、“正味６％から８％の値上げ”となるのです。また、2014年春には、「労働者派遣法」の再改正を控えており、派遣先企業にとっては「人材派遣をどうすべきか？」の検討に入ることが予想されるのです。これからの人材派遣会社による値上げ要請は、人材派遣会社の首を締める可能性があることを理解していただくべきなのです。

【ご参照】

◆2014/2/27日付：日本経済新聞電子版（但し、本文の一部）
　URL　http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD260GK_W4A220C1MM8000/