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2010.07.05

★自由民主党マニフェスト “もう1伸び 成長あっての雇用です。”

 自由民主党は、“いちばん。日本を守る責任。自民党”をスローガンに、「日本を守るマニフェスト」を過日発表しました。『自民党政策集J-ファイル2010(マニフェスト)』の「雇用対策」を見ると、《[Ⅱ]成長戦略で日本の未来を切り拓きます―内需・外需ともに拡大―》の項目に記載されています。
 以下、その抜粋(原文のまま)を列記しましたのでご参考にしてください。
(註)尚、各文頭番号は、自由民主党の「271政策項目」のシリアル番号。

30 個人の自助努力を補助する雇用対策
 国民が後年の憂いなく、前を向くためにはセーフティーネットの再構築が欠かせません。「受動的な安全網」との考え方から転換し、個人ごとの自助努力を補助する「能動的な雇用対策」を自治体・企業・NGOと連携してきめ細かく展開します。企業における雇用機会が大きく変化する中で、仮に失業しても、給与水準を維持しながら、着実かつ速やかに、再就職することが可能な「トランポリン型社会」を構築します。

31 就職、転職をしやすい環境の整備
 職能別検定制度の充実とジョブカードの円滑な活用を通じ、職業訓練や職業能力開発などを活かし、就業につながるマッチングシステムを確立します。
 また、労働者派遣制度の活用によるスキルアップやキャリア形成を行うなど再就職、転職支援の制度や仕組みを設けることにより、再チャレンジや成長産業への円滑な人材シフトを促進し、正規雇用の維持、拡大を図ります。 
 労働者保護に主眼をおいて、非正規労働者の処遇を改善します。

32 雇用力強化労働法制の充実
 「雇用」は国民生活の基盤であり、その安定確保は国の最重要課題であります。一方、派遣切りなど、解雇が行われた際、全ての責任を企業に負わせることも問題であり、政府と企業が一体となった労働環境を整備しなければなりません。特に、「解雇規制」を緩和すると同時に、企業における「柔軟な経営」を行える環境を整備するなど、企業の持続による「雇用の安定」につなげます。また、国としては、「同一労働・同一賃金」「社会保障の充実」「労働環境の法整備」を前提に、失業対策として、生活の安定が保証される「手厚い失業給付」「充実した職業訓練プログラム」の再構築など、強力なセーフティーネットを構築します。

33 雇用対策の抜本的強化
 雇用の防衛に向け、雇用対策を抜本的に強化するべく、雇用調整助成金の要件緩和のみならず、雇用創出に向けての地域発の実証事業や雇用拡大型制度改革に着手し、就労動機付けの強化、トライアル雇用の拡充(雇用「創出」助成金)、能力開発を行う派遣会社の支援等、必要な調整費用を支出します。さらに、職業訓練(研修)後のスムーズな就業のための再就職バウチャーや「企業内職業訓練支援制度」(仮称)を導入します。

34 新卒者就職対策の実施
 新卒者の就職状況が厳しい中、新卒者の100%就職を目指して、新卒者をトライアル雇用する企業へ3年間補助金を支給するトライアル雇用制度の創設など、新卒者の雇用の受け皿の整備を促進します。

35 今後10年間で雇用者所得の5割増を実現
 持続可能な安定した社会保障を維持し、活力ある社会をつくるために、あらゆる成長戦略を実行して、今後10年間で雇用者所得の5割増を実現します。
参考:『自民党政策集J-ファイル2010(マニフェスト)』自民党。