2014.05.22
非正規労働を「多様な働き方」で片付ける前に解消すべきは「格差是正」
◆“格差問題の解消”なくして「多様な働き方」はあり得ない
アベノミクスによる労働規制の緩和が進行しています。しかし、政府は本当に非正規労働者の問題を把握しているのでしょうか?そもそも、非正規労働者には大きなふたつの問題があるのです。まずは、「不安定な雇用」です。「いつまで安心して働けるのかわからない」という不安です。そして、もうひとつは、「賃金格差」が挙げられます。言うまでもなく、現在の非正規労働者は「低賃金」であり、仕事の「不安定さ」と併せて大きな問題を抱えているのです。政府が「多様な働き方」を進める前に、ひとつでもその現実問題を解消をしていただきたいのです。それがなければ、社会問題はいつまでも改善に向かわないことを、政府には理解していただきたいのです。
Category:労働契約法