2014.07.16
労働者派遣法における厚生労働省(労働局)の行政指導の変化は同省の人事交流にある
◆派遣法違反の増加は労働局内の人事交流
厚生労働省(労働局)による「行政処分(派遣法違反)」の増加は、厚生労働省(労働局)における基準行政(労働基準局)と安定行政(需給調整)による人事交流が背景にあるのです。基準行政は労働基準監督官であり、逮捕権(司法警察権)も有している部署なのです。また、安定行政は、ハローワークを中心に雇用の安定を目指す部署であり、処分ではなく指導中心の部署なのです。そして、人事交流で、告発のプロである監督官が需給調整に加入したことによって、より厳格な行政処分(派遣法違反)を発令しているのです。従って、派遣先企業や人材派遣会社には、需給調整が大きく変わったことを理解していただきたいのです。
Category:労働者派遣法