2012.06.21
《提言》厚労省は「日雇派遣から日々紹介への移行推進」の前に“日雇労働者の保護”を
◆黙認されている“無責任な日々紹介”
厚生労働省は、この度の「改正労働者派遣法」成立を見る以前より、「日雇派遣」から「日々紹介」への移行を推進してきました。勿論、当該法改正を踏まえての意向でしょうが、“雇用責任の存在しない日々紹介”では、労働者保護は決して十分とは言えません。改正法施行(10/1)となれば、「日雇派遣の原則禁止」規定で、日々又は30日以内の派遣は禁止となりますが、現行「日雇労働求職者給付金制度」における被保険者基準の見直しや、所謂「日雇手帳」における印紙貼付取扱いの厳格化等が求められます。厚生労働省は、単に「日々紹介」への移行に走るのではなく、日々紹介による30日超の短期労働者を雇用保険できちんと保護する施策が必要ではないかと考えます。
【ご参照】
◆『日雇派遣指針(厚労省)』
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/dl/haken-shoukai01.pdf
Category:提言