2016.06.16

《提言》急がれる“最低賃金の見直し”最低賃金の格差が生み出す「地方格差」

◆“地方格差”の要因は「最低賃金」

　厚生労働省の中央最低賃金審議会において、2016年の審議が始まりました。議論の焦点は、「20円アップ」の労使攻防だそうです。しかしながら、本質の審議はなされていないのです。「地方格差」については、審議すらなされていません。そもそも、地方の格差は「最低賃金」が生み出しているのです。首都圏は、労働市場にて賃金がスライドします。しかしながら、地方については、「最低賃金」がベースとなっていることによって“地方格差”を生み出しているのです。政府には、最低賃金法の見直しを望みたいものです。

【ご参照】

◆最低賃金「20円上げ」攻防　厚労省、労使議論開始
　（2016/6/14日付：日本経済新聞Web刊記事）
　　URL　http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS14H6Q_U6A610C1EA1000/
●ブログ記事（2016/8/26日付）
　：『★平成27年度「地域別最低賃金時間額」答申状況（厚生労働省）』
　　URL　http://www.jsbb.jp/st/32023/