2019.08.02
東京都と地方の賃金格差を更に拡大させた最低賃金審議会 2019年
◆700円台と1000円台に
この度、厚生労働省の中央最低賃金審議会は、令和元年度の最低賃金の目安を決定しました。その結果、東京都と地方の賃金格差は更に拡大したのです。目安どおりに引き上げられた場合、「東京都:1,013円」、そして最低県は「鹿児島県:787円」となり、その差額は現在の「224円」から「226円」となり、地方と東京都の格差はより拡大することになるのです。地方の最低県が700円台で、東京都が1,013円では、“地方創生”になる筈がありません。その要因は、率による引き上げにあるのです。率で上げれば、当然に格差は拡大します。令和の最低賃金は、それを是正できるかが重要なキーポイントになるのです。つまり、最低賃金が最も低い鹿児島県(761円)は、目安を実現しても「800円」に届かないのです。今回の地域別最低賃金は、東京都の一極集中を更に加速させるに過ぎないのです。
【ご参照】
●ブログ記事(2019/8/2日付)
:『厚生労働省は地域別最低賃金額改定の目安を公表しました 令和元年度』
URL https://jsbb.jp/news/cate09/45044
●ブログ記事(2019/7/8日付)
:『令和元年の最低賃金は最低県が800円に届くかがキーポイント』
URL https://jsbb.jp/news/cate09/44930
Category:その他